体外受精⑭移植後に不思議なことが・・・

移植を終えて

akachan_ninshin

ぱんぱんになった膀胱を抱えながら、
ベッドで横になっていました。
(当時、尿をパンパンにためてからの、
移植でした。)

仰向けに寝ると
膀胱に圧迫されてつらいので、
横を向いて寝ることに。

赤ちゃんが確実に
お腹にいるという経験が
今までなかったので、
とても不思議な気持ちでした。

移植されたばかりのお腹の上に、
そーっと手を置いてみることに。

今、私のお腹のなかには、
とても小さな赤ちゃんがいるんだなー。

なんて素晴らしい事なんだろう。」

言葉では言い表せないほどの
喜びを感じていました。

幸せってこういうことなのか

relax_girl

すると、
不思議なことが起こりました。

私のお腹のあたりから、
ピンクの薄いベールみたいなものが
ふわりと流れ出てきました。


そして、
私をすっぽりと覆って
しまうことに。

そのピンクのベールは、ゆらゆらと、
やさしく揺れています。

なんともゆったりとした
不思議な気分です。

そこには
優しくて温かくてキラキラしたもの
満ち満ちていました。

そんなやわらかな空間に、
私はどっぷりと浸っていました。

全身で幸せを感じていました。

「綺麗だなー、幸せだなー、
ずーっとこの中にいたいなー。」

今まで生きてきたうえで経験した、
たくさんの嫌だったこと、
辛かったこと、悲しかったことが、

ちっぽけなものに思えました。

すべてのことが許せるような気分でした。
法事には出席しない 参照)

私を覆っているピンクのベールは、
しばらくの間ゆらゆらと
揺れていました。

ひょっとして、私、忘れられていた?

bg_hospital_room

看護師さんが、

時間がくれば呼びに来ます。」

とおっしゃっていたのですが、
なかなか来ません。

「そろそろ、膀胱が限界だなー。
早くトイレに行きたいなー。」

と思いながらも、
その揺れるベールの中に
ずっといたいという
思いもありました。

(病院の)カーテンの外で看護師さんの

「あ、そうだった!」

というつぶやくような声が
聞こえてきました。
(←ひょっとして私、
忘れられていた?

「モリモリ母さん!」

そう呼ばれ、
ベッドを仕切っているカーテンが、
ゆっくりと開けられていきました。

私を覆っていた、
薄いピンクのベールのカーテンは、
もうそこにはありません

看護師さんに促され、
ようやくベッドから起き上がる事ができ、
無事トイレへと行く事ができました。

つづく・・・

 

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